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ここは新宿。とあるエディトリアルデザイン会社のスタッフblog

カテゴリー「岩崎のお気に入り」の記事一覧
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日本の伝統美は実に奥深く豊かである。

自然と共に生き、自然に学んできた日本人は

他国にはない独特の文化を創り上げてきた。

特に自然を生活の中に取り入れる巧みさは見事である。

「食」は自然の素材を生かし、しかも美にまで昇華させている。

お菓子の世界にもまさにそれがいえる。

和菓子は自然の食物を使い自然の美を形にして味わってきた。

「虎屋」さんで行われた和菓子展のパンフには、昔の職人の意気が

写し出されている。

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春夏秋冬の草花や自然の風景をスケッチし図案化(デザイン)し

形と味に落とし込んでいる。

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ただ自然を写し取っているのではなく、デフォルメやアレンジをし

季節感をふくらませて表現する巧みさは、

舌鼓を打つのも忘れ、舌を巻いてしまうのである。

今日、日本人は「自然」に学ぶという姿勢を忘れてしまっているような気がする。

日本人のアイデンティティーはまさにここにあると思う。

自然から学ぶ心と技を取り戻すことは、

日本にとっても世界にとっても

価値のある事ではないかと思わされた。

 

iwasaki 記

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「タイポグラフィーの奥義」


文字や写真を組上げて、情報を的確に視覚的に伝える技術。

タイポグラフィーとはビジュアルなコミュニケーションツールです。

グラフィックデザインの基本に横たわる土台のようなものです。

デザインの骨組みといえます。骨組みとはスペースに文字、写真、イラス、ト図版等

どのように配置するかの基本の枠組みです。建築で言えば構造体に間取りを与えてゆくようなものですが、構造がしっかりとしていないと、煩雑な紙面になり情報がスムースに伝わりにくくなってしまいます。

情報の質と表現という意味では論理的構造と感覚的構成を必要とします。

読みやすさ、見やすさにとどまらず、情報の質や内容によって表現の仕方が変わってきます。

理性や常識に捕らわれず、自由に感覚的に表現することがより伝わりやすい場合もあります。

その場合、デザインの基準となるよりどころは、デザイナー本人の感性の中にしかありません。

いつも感覚を磨いていないとできない芸当です。

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たまたま「一青窈」のアルバム広告を見てまさに良い例だと思いました。

この広告の命は、いかに歌の内容、アーチストの気持ちを的確に文字で伝えることができるかです。

普段使いの言葉表現と、不思議な用い方をする言葉とが、赤裸々な内容をよりピュアに映しだし、共感の世界絵と導きます。

その不思議で赤裸々な世界を、この二つの広告はうまく表現していると感じました。

文字を縦、横だけでなく縦横に流れるように曲線で組み、また天地逆さまにしたり、鏡文字にしたりすることでその歌の世界をうまく表現しています。しかも2バージョンで。

二人のデザイナーがそれぞれの感性で表現したのかもしれないし、一人のバリエーションかも知れません。

人はこうあらねばならないという枠をつくりたがりますが、枠をとりはらい自由に遊ぶことは、

実はとてもむずかしいことです。

この詩人も然り、この広告のデザイナーも然り。自由に遊ぶ感覚を身につけていると感じます。

自由に遊ぶためには、感性を磨き表現するを繰り返す事ですかね。

とにかくこの広告刺激されました。


岩嵜 記

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 公文健太郎写真集

「大地の花」ネパール人々の暮らしと祈り

東方出版社

 

7年間ネパールに通い続け、そこで暮らす人々を

撮り続けている若干27歳の写真家公文健太郎の写真集と出会った。

写真家としては若いがその目は確かである。


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彼の撮る写真には力があり、やさしい眼差しがあり、清さ・美しさがある。

ネパールの人々の屈託のない笑顔。包み隠さない生活。ありのままを受け入れ

感謝し生きる人々の姿。そのような写真はおいそれと撮れるものではない。

7年通い詰めて人々と心を通わせる中で導き出されたものであろう。

通りすがりの旅行者ではとうてい取りえない写真である。

人々に深く関わり生活の営みの奥にある

魂の「美」にはそうたやすくは到達できるものではない。

それができるのはとりもなおさず写真家の志と人柄であろう。

そのことは随所に語られている短い文章を読めばよくわかる。

そして最も感動的なのは7年に渡り親交のあったゴマという現地の

女性からの手紙に記された「祈り」である。


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 「夜空の星よりも 大地の花をください お金や財産はいりません

 友達の愛があればそれでいいのです ありがとう」

 

この写真集を観て、ドキュメンタリーは通りすがりではなく、

地に足を据え、深い眼差しで見つめる事だと感じた。

 

岩嵜 記

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「レトロスペクティブ2」
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5年ほど前に購入した写真集です。
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書店で観た瞬間からほしくてたまりませんでした。

自分の感覚とピッタリ合う美意識があるように感じ嬉しくなりました。
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英国の写真家マイケル・ケンナ氏は、人のいない風景を詩的に写し出す写真家です。
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現実の風景とはかなり違えて印画紙に定着させているのは一目瞭然ですが、

ただの風景を崇高なる美の世界へ昇華させています。

暗室の作業で風景を自分の形に作り替えているのでしょうか。

その造形感覚は見事です。

 

イワサキ

 

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これは何の広告だろう?と一瞬考えました。

技術開発機構とありますからそのまま難しい技術を開発している団体らしいです。

地球温暖化をくい止めるための新しいエネルギーを開発する団体のようです。

実際このような団体の広告をデザインするとしたら、どういう仕方がいいのだろうと

考えさせられました。このデザインはシンプルでよけいな説明がなく、スッキリと画面を

二分するしかたで地平線あるいは水平線を連想させ、地球をイメージさせているのでしょう。

大きくロゴマークを置いて認知させ、小さくキャッチコピーを入れるだけで、以外と印象に残ります。簡単なようで難しいことです。ちょっと勉強させていただきました。

 

イワサキ

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カルダーといえば鉄の巨大な彫刻やモビールという動く彫刻で有名ですが、大小さまざまな作品をつくっています。どの作品も遊び心溢れるものばかりです。針金や金属板で創ったおもちゃのような作品は観ているだけで楽しく、作り手がいかに楽しんで創っているかが伝わってきます。芸術としての作品を創ろうとしていない自由で解放された遊びが、形になったと言えるかもしれません。楽しんで、おもしろがって創られるモノほど人を感動させるということでしょうか。自分の仕事もそのようでありたいと思うのですが・・・。

 

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イワサキ

 


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世の中すべてが経済で動かされているようで、
本当の豊かさや大切な事を見失っていますね。
そう思いつつも冷静になれない自分を見ると
まずいと思います。自分を取り戻さなければ
と考えた時、自分らしい自分とは子供の時の
自分に立ち返ってみると良いかもしれません。

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私は絵を描いたり、工作したりするのが大好
きでした。今でも創造することや美を求める
気持ちは失っていないと思います。ただ思う
ばかりで今更と行動しない自分でした。最近
になって真剣にやり始めたのは、やはりこの
世の中に自分も追いつめられているという事
を実感するからです。ある意味良いチャンス
なのかもしれません。今回は洋梨を粘土で作
ってみました。本物そっくりに作ることを目
標に自分の力がどの程度あるのかを試してみ
ました。できあがった物は本物ではありませ
んがそれ以上の何かが宿されたように感じま
した。

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作りながら色々な事を考え、自問自答を繰り
返し、結局モチーフの洋梨は腐ってしまい、
また別の物を買ってきました。姿形や模様も
色も前の物とは違います。でも洋梨というく
くりでは同じです。後は実物ではない自分の
洋梨に仕上げれば良いのです。作品の意味は
そこにありそうだと感じます。たかが粘土細
工を作ったから、たかが絵を描いたからとい
ってどうということはないのですが、作って
いく過程でのモチーフや自分との対話が自分
を再発見したり、元気が出たり、新しい目標
を見つけたりと、色々展開がありました。
次はさらに色々なことをやってみたいと思っ
ています。



岩崎

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 Vilhelm Hammershoi
ヴィルヘルム・ハンマースホイ
「静かなる詩情」展を観て

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19世紀末デンマークを代表する画家(1864-1916)は、
コペンハーゲン美術アカデミーを出た後「分離派」を設立、
当時主流の絵画とは一線を画す画風を目指した。
ヨーロッパで高い評価をうけ17世紀オランダの画家
フェルメールを思わせる静寂な空間を創出している。
と解説されています。
展覧会のポスターを観るまでは画家の存在も作品も
知りませんでした。が、後ろ向きの女性を描いた静かな絵に
強く引き付けられ観に行きました。

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美とは、芸術とは何でしょうか。人はなぜ芸術的な活動を
するのでしょうか。なぜそれらを鑑賞するのでしょうか。
その疑問をますます深めさせられた思いがします。
なぜ自宅の室内ばかりを描き続けたのか。なぜ殺風景に描くのか。
そこに何があるのか。疑問はつきません。しかし、何もない空間には
確かに何かが存在しています。「光、影、空気、無音の音、気配のない人」
等々、確かにそれらがありその中に人の心を捉えてやまない何かがあります。
美とは、芸術とは何か・・・ますます捕らえどころが無くわからなくなってしまいますが
その中に答えがあるのだと強く感じさせる作品群です。

2008年11月
岩崎 記

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