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ここは新宿。とあるエディトリアルデザイン会社のスタッフblog

カテゴリー「岡野のお気に入り」の記事一覧
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新聞の全面広告に釘付けになった。
以前このコーナーでも紹介した文庫シリーズの、ドストエフスキーが売れているこという内容である。
前に私が取り上げた時は、装画・装丁にフォーカスしていたわけだが、この広告では
訳者の写真をメインに「新訳」の素晴らしさを前面に訴えている。
いずれにせよ、売れているからこそ打てる広告ではある。
ドストエフスキーが読まれている…そのバックグラウンドに、今の行き詰まった世相があるのは間違いない。
そんな中で読者層はどんな分布なのだろうか。
広告は少なからず若い層を意識しているようだが、実際はもっと広範囲なはずである。
団塊世代あたりの「再読」派もかなり多いのではないだろうか。私自身にも言えることだが、
若い頃読んだこの手の古典は難解だった。悩み多きこの時代に改めて読み直しておきたいという欲求は、
相当あるはずだと思うのだが…
この難しい状況の中で生きていくため、まざまな模索がある。
「蟹工船」「こころ」「罪と罰」…温故知新。「悩む力」が求められている。
岡野祐三

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新聞折り込みチラシの中に、ふっと見に止まったこの広告。
全面単色で手書きの地味なチラシだが、なぜか惹かれて手に取った。
地元の小さなバス会社のツアー案内広告だ。
旬を重視した欲張らないツアー、心温まるコピー、
出発地が地元でリーズナブルな価格…。
親しい友人が、仲間のために作ったような体裁と内容に
素直に旅に出たくなってしまった。
前回「文庫本のカバーが熱い」でも少しふれたが
書店員の小さな推薦カードで思わず本を手に取ってしまうのと同様
身の回りの過剰な情報の中「パーソナル」的コミュニケーションに
渇望しているところが、私の中にもあることを認めざるを得ない。
カラー刷りで大がかりな大手ツアー会社のパンフレットや
タレントを起用した華やかなテレビコマーシャルよりも
こうした地味なチラシの方が説得力を持っている事実。
マスコミュニケーションに担い手として、印刷物に関わる私たちデザイナーは
何かを考えなければならないのだろう。



しかもこのチラシ(人に指摘されるまで全くの手書きと疑ってなかったが)
実は手書き文字をフォント化して使っていてびっくりした。
アナログを目指すツールとしてデジタルが使われている。
ねじれているとも言えるし、素朴に見えてある意味高度なのであった。
岡野祐三

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書店では文庫本が平積されて、例年のように夏休みキャンペーンが始まった。
そんな時期、娯楽色の強い読書傾向と思っていた息子が、漱石の「こころ」を始め
古典に属する文庫本をまとめ買いしてきた。
「書店では膨大な量の本を前に、何を選んだらよいのか途方に暮れるが
書店員の小さな推薦カードやジャケットデザインの目新しさが後押しになった」と言う。
私も先日「蟹工船」「こころ(ダブってる!)」などジャケットに惹かれて買っていたっけ…
そういえば今年は特に新ジャケットが目に付いた。
活字離れ・出版不況といわれて久しいが、こうした売る側の工夫で
時代を超えて価値を持っている本にスポットが当たり
また売れ出すことが実際にあるということである。
ここに写真で紹介した文庫本は数年前、まさに表紙の絵にひかれて買ったものだ。
この「ちいさな王子(星の王子さまの新訳)」だけでなく、このシリーズは
全てこの人の一筆書きのような不思議な魅力の絵で装丁されており
「カラマーゾフの兄弟」をはじめとした古典作品ばかりであるが
今も平積みでおいている書店をよく見かける。
それだけコンスタントな人気があるということなのだろう。
最近の新訳・新装といった傾向の、先駆的なシリーズだったのかもしれない。
岡野祐三

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