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ここは新宿。とあるエディトリアルデザイン会社のスタッフblog

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2012/01/11 (Wed)
アール・ブリュット・ジャポネ展

「アール・ブリュット・ジャポネ展」という展示の話です。


110805_oo01.jpg

 

「アール・ブリュット・ジャポネ」とは、フランス語です。

 

アール→アート(芸術)

ブリュット→生(き)の

ジャポネ→日本

直訳すると「日本の生(き)の芸術」です。

 

絵を描くとき、作品を作り出すとき、

多くの人は、誰かに見られたときの事を考えると思います。

僕もそうです。

「情景が伝わるだろうか、他の人が見て分かる絵だろうか」

と、考えながら絵を描きます。

学校の課題や、コンクールで絵を描く人は

評価、審査をする人の目を気にしながら描くと思います。

 

デザインの仕事なんてなおさら。

まさに「人に見せるための仕事」です。

もとからある文書や情報を

ほかの人が見たときにより見やすく

より分かりやすくという事が目的です。

 

しかし「生きの芸術」は、そうではありません。

人に見られることを目的としません。

ただ感情の赴くまま絵を描きます。

 

例えば「キリン」というタイトルの絵があります。

確かに動物らしきシルエットが描かれていますが

?????

首も描かれてないし、キリンの要素がない・・・

けど、それでいいんです。タイトルはキリン。

描いた本人が、そうタイトルを付けたのなら、それはキリンです。

 

考えれば解読できそうなものもあります。

例えばコレ。

日記だそうです。

 

120111_oo01.jpg

 

模様のように見えます。

塗ってある部分を取り払って

こうしてみたらどうでしょう。

 

 

110805_oo03.jpg

 

こうすると文字っぽいですね。

画面の上の方に「月」「日」らしき文字も見つけられますし

下の方には「へらいたかのり」という名前も読み取れます。

 

 

こんな絵もありました。

 

110805_oo06.jpg

 

風景です。町です。

鉄道が走っていたり、河が流れていたりします。

 

この絵、すべて記憶だけで描いているそうです。

じーっと風景を見つめ、帰ってきてから記憶を頼りに黙々と絵を描き続ける。

 

他にも電車の形を全て把握している人の絵。

60年以上も前の風景を鮮明に思い起こして描かれた絵。

 

どれもこれも、夢中になって観てしまいます。

描いている人も、本当に夢中になって描いていたのではないでしょうか。

時間や収入なんて概念、あるはずもないでしょう。

 

たとえその絵が何なのか分からなくても

描いた人の感情やエネルギーがそのままストレートに絵になっている様は

とてもエネルギッシュな作品ばかりで本当に圧倒されました。

 

わかりにくくていい。理解されなくていい。

そんな世界もある。

ということを改めて感じさせてくれる展示でした。


文:大友



 

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